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6/12 換気実証実験(第二弾)レポート

更新日:2022年10月19日

2021年6月12日にライブハウス『新宿ヘッドパワー』にて行われた『電気通信大学×ヴィジュアル系バンドえんそく 生声による「寸劇換気ライブ」実証実験』の様子をレポートします。


前回(第一弾「電気通信大学×仮面女子「サイレント換気ライブ」実証実験」)の実験では、店舗の換気設備を使用せずに、大きなダクトを使用して実証実験を行いました。


今回はシー・エイチ・シーシステム株式会社様のご協力により、元々飲食店だった時の名残のダクトを簡単な工事(換気改善DIY工事)で換気機能を向上させています。


【実験内容】


①通常状態でえんそくさんによるライブ(1曲・この時900〜1000ppm前後)


②お客さんが入っている状態を再現するため、ドライアイスで人工的に3000ppm弱までCO2濃度を上昇させる


③通常の換気+サーキュレーターとドア開けのみで換気

 ※この間にえんそくさんに「生声による寸劇」を行っていただきました。


④CO2濃度が1000ppm以下になった時点でもう一度ライブ(1曲・この時800〜900ppm前後)



 

今回の実験内容の詳細を写真と共にお届けいたします!


①通常状態でえんそくさんによるライブ(1曲・この時900〜1000ppm前後)



▲1曲目【動画】

会場には関係者数人のみでしたので、ライブだけの状態(+座って声を出さずに見ている状態)で1000ppm程度までの上昇でした。

そこで、②で実際にお客さんが入った状態を再現します。



②お客さんが入っている状態を再現するため、ドライアイスで人工的に3000ppm弱までCO2濃度を上昇させる


▲前回と同じようにドライアイスを砕き、人工的にCO2濃度を上昇させています【動画】


▲CO2濃度が上がるとプロジェクターに映し出される数字の色も変化します(信号機イメージ:緑→〜1000ppm、黄色→〜2000ppm、紫→〜3500ppm、赤→3500ppm以上)



③通常の換気+サーキュレーターとドア開けのみで換気

※この間にえんそくさんに「生声による寸劇」を行っていただきました。



▲使用したのは換気設備+上記2点のサーキュレータ+ドア開け(入口・裏口)






▲換気タイムは「生声による寸劇」を実施【動画】

換気にかかる時間の予測が難しかったので、えんそくさんには事前に長尺の寸劇(先日の飛沫実験がテーマ)を用意していただきましたが、1000ppm以下になるまでの換気はなんと3分程度で終了してしまいました!

えんそくさんの体感的には「普段の挨拶やちょっとしたMCと大して変わらない」とのことでしたので、このDIY換気工事が可能であれば間を持たせることなく普段通りのライブも可能だと考えられます。



④CO2濃度が1000ppm以下になった時点でもう一度ライブ(1曲・この時800〜900ppm前後)


▲かなり動きの激しい曲ですが、1回目ライブと同じく1000ppm程度の上昇でした【動画】



実験後の記者会見の様子


前回と同じく実験後に記者会見を行い、今回の実験についての説明や結果を報告いたしました。




今回の実験で得られたこと・今後のライブに関して


・DIY換気工事により換気時間に大きな改善が見られたこと→換気+サーキュレータ2台+ドア開け換気により、1時間あたり5〜10回(場所により異なる)の換気回数となった。(この工事は店舗に眠っているダクトなどを再利用するなど、工夫して工事することで安価に出来るので躯体設備に穴を開けられない店舗でも換気改善が可能となる。)


・CO2測定器で濃度を常時測り、危険値に近づいてきたら「換気タイム」を設けることで安心安全にライブをすることが可能。出演者によって「換気タイム」の工夫も楽しめる新しいライブの形として、これから活用していただきたい。




【協力】

⚫ 国立大学法人 電気通信大学 教授 横川 慎二

⚫ 国立大学法人 電気通信大学 特任准教授 石垣 陽

⚫ ヴィジュアル系バンドえんそく

⚫ 渋谷区議会議員 橋本ゆき(元仮面女子メンバー)

⚫ シー・エイチ・シー・システム株式会社 代表取締役 渋谷 俊彦

⚫ ADDReC株式会社 代表取締役 福島 大我

⚫ 日本音楽会場協会 代表 阿部 健太郎


特別協力

国立研究開発法人

量子科学技術研究開発機構

量子生命、医学部門、放射線医学研究所

放射線規制科学研究部

上席研究員

医師博士(医学)

第一種放射線取扱主任者、日本医師会認定産業医 盛武 敬



記者会見・質疑応答やメディア掲載の内容は是非下記リンクからご覧ください。


スポニチ


日テレNEWS24



 

毎度恒例、おんぷんと一緒に撮っていただきました。


日本音楽会場協会公式キャラクター「おんぷん」どうぞよろしくお願いします♪




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